Mac OS X用のiSCSIイニシエータとLinuxのiSCSITarget

(この記事は 2007年4月4日に STBBS.NET Blogで掲載された記事を移動したものです)

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無料で使えるMac OS X用の iSCSIイニシエータ "globalSAN iSCSI"が登場!
「時間制限も機能制限もしていません。どうぞMacOS Xで iSCSIのアドバンテージを得てください 」とのこと。すごくいい会社だ!

iSCSIのことをちょっと説明すると、要するに SCSIのネット版。iSCSIでは、ストレージを利用する側を「イニシエータ」ストレージを提供する側を「ターゲット」と呼ぶ。パソコンがイニシエータで外付けHDDがターゲットね。
これはいわゆる SAN(Storage Area Network)を普通のLAN機器で実現する技術で、ファイバチャネルの貧乏人バージョンといったところ。とはいえ、ギガビットイーサネットの帯域は FireWire800を超えるわけで、ストレージを接続するインフラとしてはそれなりに強力なのだ。

Windows Vistaには標準でiSCSIのイニシエータが搭載されているのだが、Macには今まで有料の別売製品しかなかった。
しかしこれからは Macでも iSCSIが利用できるんだ!

・・・とは言ったものの、iSCSI対応のハードディスクなんてどこに売ってるの?そう、ヨドバシカメラやビックカメラに行って「iSCSI対応のハードディスクくださーい」などと言ってもまるでわかってもらえないことはほぼ確実だ。間違いなくNASとかを勧められてしまうだろう。

イニシエータがあってもターゲットがなくては仕方ない。仕方ないので Linuxで立ち上げてしまおう。Linux上で iscsitarget というサービスを動作させれば、Linuxマシンに搭載されている任意のディスクやパーティションをiSCSIディスクとしてネットワーク越しに提供可能だ。

注意しなくてはならないのが、SANはストレージを提供するためのネットワークだけど、同じディスクを複数のホストから同時に読み書きする機能を直接はサポートしないということ。(外付けハードディスクは同時に1台のパソコンからしか使えないのと同じ)
もしSAN上のディスクを直接複数のホストから同時に読み書きしたいのであれば、クラスタ対応のファイルシステムを用いなければならないことに注意!(WindowsやMacで手軽に利用可能な物があるかどうかは不明、Linuxなら OCFSや GFSを使う)

次回から、実際に LinuxでiSCSIターゲットを起動し、それを Macから利用するまでの流れを紹介する。

続く

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